『CornuCopiae(コルヌー コピアイ)』では、オリーブ=「食」だけでなく、文化という視点でとらえる活動に取り組み、オリーブの新しい文化としての「湘南オリーブ染め」の啓蒙活動に力を注いでいます。
湘南オリーブ染めは草木染めです。染料はオリーブの枝と葉からとります。染め色を定着させるために媒染剤を使いますが、媒染剤の違いや濃度によって染めあがりの色も変化します。
それだけでなく、原料採取の時期や乾燥具合、染める季節・お天気・温度・湿度など、細かな条件により色は変化し、同じ色は二度と出せません。そういった意味で、染めあがった色は一期一会の色合いといえます。
色は染めあがった後も変化を続けます。日光・湿度・洗濯など水に浸す頻度などにより、その色合いは変化の旅を続けるのです。色の旅をお楽しみいただければと思います。
「湘南オリーブ染め」はまた、CornuCopiae(コルヌー コピアイ)が、SDGs「目標12:つくる責任 つかう責任」実現を目指して取り組んでいる事業でもあります。 元は、オリーブを剪定する時に出る枝や葉をそのままゴミにしてしまうのはあまりに勿体ない…との思いから、何とか再利用出来ないかと試行錯誤している中で出てきたアイデアで、2017年に事業として立ち上げた取り組みです。
染料を取るためには、枝から葉を取ったり枝の破砕を行いますので、それ自体がゴミの減量化にもつながります。
『CornuCopiae(コルヌー コピアイ)』では、「湘南オリーブ染めのさき織り」事業にも注力しています。
さき織りとは、江戸時代中期に始まったと言われる日本伝統の織の技法の一つで、別名「ぼろ織り」とも言われます。元々は、その別名の通り、擦り切れたりして傷んだ着物を再生させるために工夫された織り方でした。
着物をほどき、傷んだところを取り除いてから細く裂いて、それを横糸として織り上げるのです。
着物から最後は雑巾まで。。。
ひとつのモノを最後まで使いきるという、日本人の昔からのエコ・リサイクル精神をよく示していると言えます。
日本で定着してまだ100数年のオリーブと、さき織りという古き良き日本の文化を融合した「湘南オリーブ染めのさき織り」の世界感をお楽しみいただければと思います。